廊下がきれいで 気持ちいいね!
ある日の先生と生徒の会話です。
先生「廊下が,ピカピカ輝いているよね。」
生徒「はい。とってもきれいです。」
先生「きれいだと,気持ちいいよね!見ていると、心も洗われるよね。」
生徒「はい。なんだか心が弾みます!」
いつだったか,廊下を掃除している生徒が,
「明らかに上履きの跡が付いていますね。折角,床が磨かれてきれいになっているのだから,上履き
の底もきれいにしましょう。」
と、申し出たそうです。
そうした生徒の発言で,全校生徒が上履きを家庭に持ち帰り,洗ってきてくれることになりました。
週明けの月曜日,生徒は洗ってきれいになった上履きを学校持ってきました。
その日から,冒頭に示したような「先生と生徒」のやり取りが,聞こえてくるようになりました。
廊下は,専用のポリッシャーを使って磨き上げたからきれいなのではありません。
当然,廊下は磨かなければ,きれいにはなりません。
ですが,磨いたまま放っておいては,汚れてしまいます。
なぜ,きれいなのか?
答えは,簡単です。
なぜならば,清掃に取り組む川中の生徒は,皆,膝をついて掃除をする「膝つき清掃」に取り組んで
いるからです。
きれいになった廊下を維持するために,汚れを持ち込まない,汚れたところをきれいに拭き上げる。
この一連の取組,言い換えれば,「生徒と先生との取組」の成果なのです。
それぞれの思いが通じて,はじめて成し得ることなのです。
今日も,ジャージの膝小僧のところを白く汚す生徒に出会うことでしょう。